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ニュートンの株式投資失敗に学ぶ、頭のいい人がミスする理由

アイザック・ニュートンと言えば、イギリス出身の物理学者・数学者・天文学者であり、古典力学の祖となった人物である。ニュートンの業績は科学技術を大きく発展させた。要は天才である。

そんな頭脳明晰・天才のニュートンであるが、彼もまた株式投資にて大失敗を犯した一人である。

1720年、イギリスの南海会社の株価が上がり始め、興奮状態がロンドンの街中を席巻すると[南海泡沫事件]、ニュートンの気分も落ち着かなくなり、南海会社株の売買で資金が2倍になった。ところが、南海会社以外の株は6ヵ月以内に8倍となり、ニュートンが利益を確定した後も止まる気配を見せなかった。彼は悔しい気持ちを抑えきれず、当初んp購入額の3倍をつぎ込んだ。ところが相場の天井近くで参入したため、バブルがはじけると、わずか4週間で市場が75パーセント急落。資金を倍にするどころか、大半を失ってしまう。

引用 – ビッグミステイク レジェンド投資家の大失敗に学ぶ

要するに、ニュートンはそろそろ天井だと思って利益確定した後が、その後もグングン株が伸び続けるのを見て慌てて再参戦した結果、大損失を被ってしまったという話である。

冷静に考えれば、すごい勢いで伸びている銘柄に遅れて参戦すれば大損する可能性が非常に高いとわかるはず。ましてやニュートンだからね。

しかし、人間の本能的な欲、嫉妬といった感情が彼の明晰な頭脳にデバフをかけてしまったのである。さらには「俺なら大丈夫」という慢心があったのかもしれない。

ニュートンの例からわかることは、精神的に異常な状態では、どんなに頭が良くても正しい判断力を持つことは難しいという事だろう。精神的に落ち着かない時に重要な判断をするのは避けるべきである。「休むも相場」とはそういう事でもある。これは投資に限らないだろう。