電動アシスト自転車のシステムは、電気のチカラによるアシストで自転車漕ぎが楽になるというものです。そのため、電動アシスト自転車に乗ってもあまり運動にならないような気がします。しかし、そんなことはありません!
電動アシスト自転車の運動強度は3METsくらいだそうです(参考:Panasonic Store)。「METs」というの運動の消費カロリーに対する影響力を表す指標で、以下の式で消費カロリーを計算できます。
消費カロリー(kcal)=体重(kg)× METs × 時間 × 1.05
要はMETsの値に比例して消費カロリーも増える、というわけです。また、カロリー消費の観点から言えば、同じMETsなら長時間できる運動のほうが優れていることもこの式から言えます。
他の運動のMETsはこんな感じ↓
電動アシスト自転車のMETsは3なので、普通に歩くのと同じくらいの運動強度です。アシストなし自転車(4METs)の0.75倍程度の運動強度があることも分かります。こうして見ると、それなりの運動になっていますね。
歩く場合と比べると、ダイエットしたいと思うようなポッチャリからデブな人でも膝や足首などを痛めずにできるメリットがあります。
普通の自転車と比べると、体に力を入れずにスイスイ進めるため、疲労がたまりにくいというメリットがあります。
これは、普通の自転車とヤマハPASという電動アシスト自転車の運動強度の変化を表した図です。普通の自転車が上り坂の時に有酸素運動になっているのに対し、電動アシスト自転車は常に有酸素運動を続けていることが分かります。
無酸素運動は筋肉にグッと力を入れるような運動で、普通の自転車で坂道を上ると足に大きな負担がかかります。そうすると疲労が多く蓄積したり、筋肉痛になったりします。
電動アシスト自転車だと常に有酸素運動として自転車をこげる為、筋肉的な疲労がたまりにくいのです。私も坂道の通学のために電動自転車を購入しましたが、平地を走る場合の疲れにくさはすごいなと思いました。
坂道以外でも風が強いときにアシストの恩恵を受けることができます。日本は島国なので風が強い地域が多く、日本人にとって電動アシスト自転車は心強い道具だと思います。
疲れにくければ長時間の運動も可能になります。そこそこの運動強度と長時間運動ができる特性により、先に示した式で求められる消費カロリー値を気軽に大きくすることができる、なかなか素晴らしいアイテムだと思いませんか?
電動アシスト自転車は電気を使いますが、非常にエコな部類です。環境にやさしいです。その上に運動不足解消にもうってつけ。このアイテムが普及すれば自動車の交通量や満員電車の改善にも繋がる。というわけで、電動アシスト自転車の普及を国としてアシストするのもありなんじゃないか(例えば補助金を出すとか)。
こんなことを考えるくらい素晴らしいアイテムだと思っています😹。調べてみると補助金制度を導入している自治体もあるようですね。