応用情報技術者

【応用情報 平成21年秋期 午前問3】標本化定理に関する問題

0~20kHzの帯域幅のオーディオ信号をディジタル信号に変換するのに必要な最大のサンプリング周期を標本化定理によって求めると,何マイクロ秒か。

 

  2.5

  5

  25

  50

標本化定理に関する問題。「標本化定理とは何か」さえわかっていれば解ける。単位の扱いでミスをしないように気を付ける。

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標本化定理とは

標本化定理とは、アナログデータの最高周波数の2倍で標本化すれば、デジタルデータから元のアナログデータを正確に復元できるという定理である。証明は難しいので割愛。

「標本化って何?」という場合は、以下の問題を参照。先に解いておくと理解が早まるだろう。

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問題の解き方

元のアナログデータは「0~20kHzの帯域幅」とのことなので、最高周波数は20kHzである。したがって、最大サンプリング周波数は20kHzの2倍で40kHzとなる。

求めるのは周波数ではなく周期である。標本化周期とは、「何秒に一回のペースで標本化するのか」というものである。標本化周波数が「1秒に何回標本化するのか」であるから、標本化周期は標本化周波数の逆数となる。したがって、

標本化周波数 = 1/40,000 = 2.5×10-5[秒]

となる。問題では「何マイクロ秒か」という問われ方なので、単位を要求されているのものに変換する。「マイクロ」とは10-6の事であるから、

2.5×10-5 = 25×10-6

となり、求める値は25[マイクロ秒](ウ)となる