勉強

まったくわからない分野を勉強する方法と難しい本の読み方

現代はテクノロジーの進化が早く、現状維持は相対的な後退であると言って良い。そんな中で、日常生活や仕事で急に新しいことを勉強しなければならなくなるのはよくあること。逆に言えば勉強をすることで常に新しい情報、新しい技術を活用することが出来る。

技術の新陳代謝は高速化する一方で、人生100年時代といわれるこのご時世、一人の人間が働かなければならない期間は延び続けている。

このような社会において、勉強をし続ける人とサボる人では大きな格差ができてしまう。現代に生きる私達にとって、「勉強」をナメてはならない。

そこで今回は勉強法について書こうと思う。テーマは「どうやって勉強するか」。すでにある程度知っている分野についてではなく、全く未知の分野を勉強するための方法について考える。

どうやって勉強するか

情報を得るための方法としてまず思い浮かぶのはインターネットだと思う。しかし何も分からない状態でインターネットで調べようと思っても、情報がごちゃごちゃしていてあまりよく分からなかった、と言うのははよくあることだ。

インターネットはある程度その分野の全体像を理解している人なら便利だが、まったくの理解がない初心者とっては難しい情報源だと思う。

そこで初心者が頼るべきなのは本である。本ならあまり知識がない人でもわかりやすいような順番で情報が書かれている。これは初心者にとって大変ありがたいことだ。1冊の本を読めば体系的にその分野の知識が網羅できるようになっている。

どんな本を選べばいいか

何を学べば効率が良いかとかどんな参考書を使うべきかとかすることを考えて勉強のスタートラインに立てない、なんてことはよくある。しかし、何もわからない初心者が最高の判断をすることができるわけがない。判断するための知識や材料を持っていないからだ。なのでとりあえずやってみることが大事。最初のところで足踏みをせず、まずは材料を手に入れることが必要だ。

とりあえず「〇〇 入門書」「〇〇 参考書」とかでググって、色んなところで紹介されている中からを適当なものを買えばいいだろう。

本格的に探すなら...

本格的に探そうと思うならば大学のシラバスを見て調べるのがオススメだ。大学1年生、大学2年生が受けている講義のシラバスに載っている教科書や参考書を買うといい。

その分野の専門家である大学の先生が、ちょっと前まで高校生だった人に教えるための本が選ばれている。前提知識がなくても理解できるような本が選ばれている。一般人向けの入門書よりも少し難しいかもしれないが、網羅性には優れていることが多く、後述する見出し写経で得られるものは多い。

高校レベルの知識に自身がないなら、あまり偏差値が高すぎない大学のものを見た方がいいかもしれない。また、複数大学のシラバスを見比べて、よく採用されている本があったらいい本である可能性は高くなるだろう。

大学図書館のススメ

大学の図書館で探してみるのもオススメだ。シラバスに載っている本も大体はおいてあるので、買う前に試し読みもできる。ほかにも勉強になる本格的な本がたくさん置いてあるので、本気で勉強したいと思っている人は、最寄りの大学図書館の入館証を作っておくと便利だろう。

図書館の本ならハズレの本を引いたとしてもお金がかからないので、金銭的リスクを気にする方にも図書館通いはオススメだ。ただし、「この本は良い!」と思ったら自分のお金で買おう。

なぜ難しい本は全く理解できないのか

未知の分野の本は難しく感じる。難しい本はなかなか理解できない。なぜだろう?

なぜ難しい本が理解できないかと言うと、文字を追うスピードが早すぎるからだ。普段簡単に理解できるような文章を読むときのスピードで難しい文章も読んでしまう。その結果頭の中で書いてあることを理解するスピードを超越して、目が文章を追ってしまう。その結果を全然理解できなくて前に進めないと言う結果になる。参考書を読む際にボトルネックとなるのは文字を目で追うスピードではなく、頭の理解速度なのだ。

実際の勉強方法

初心者が最低限の知識を手に入れるためにオススメの方法は教科書の写経である。写経とは、書いてあることを紙に書き写すこと。筆記用具を使ってノートに教科書に書いてある内容を書き写していく。これはとても時間のかかる作業ではあるが、全く知識を持たない初心者がやる上ではとても有効な方法だと思う。

写経がなぜ効果的か

先程、理解できないのは読むスピードが早すぎるからだと説明した。だから、意図的に文章を読むスピードを落としてやる必要がある。その方法の1つが写経だ。いつもよりも遅いスピードで文字を読もうとするのはないと難しいものなのだ。頭ではゆっくりしようと思っていても目がいつものペースで動いてしまう。

難しいなって思う文章があればそれを思い切って書き写してしまう。そうすることで文章を読む速度が手の動きまで遅くなるので理解しやすくなる。写経している間は写経している内容について考えることができ、この考える時間が理解の助けとなっているのだと思う。

見出し写経という手法

ただし1冊まるまる訳が分からないと言う時に本の内容全てを書き写すと思ったらとんでもない時間がかかる。あまり現実的ではない。そこでオススメなのが本の見出しを書き写していくと言う方法だ。

本の見出しだけでも意外と文章量がある。1冊丸々わけが分からないのであれば見出しに書いてあるだけでも、なんとなく頭に叩き込めれば理解にとって大きな助けとなる。こんな言葉があるのかと知るだけでも、今後の学習において大きな助けとなる。全く聞いたことがない言葉が何となく聞いたことがある言葉に置き換わるだけで理解のしやすさは段違いなのだ。

1度見出しだけを書き写した後に文章を読み始めれば、理解度が全然違うはずだ。スムーズに読めるようになっていると思う。そうすると結果的にその本一冊を理解するスピードが早まる。

難しい本を読む方法・まとめ

新しいことを学ぶ上では、インターネットではなく本を読むことが有効であると述べた。そして未知の分野の本を読む上で写経が有効であると述べた。

ところで、社会人の7割近くが勉強をする習慣がないという話がある。

これはこの記事を読んでいる人にとっては大きなチャンスだ。勉強をするだけで、7割の日本人よりも有利になれる。新しい技術や知識を使いこなして差を一気に縮めたり、広げたり出来るのだ。

似たような話は過去にも多く出た。この状況は昔からそうであり、これからもきっと変わらないのだろう。

もう一度いう。

これはビッグチャンスだぞ!