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【ITパスポート 平成26年 秋期問60】認証技術の分類に関する問題を解説

認証技術を,所有物による認証,身体的特徴による認証及び知識による認証の三つに分類したとき,分類と実現例①~③の適切な組合せはどれか。

①ICカードを用いた認証

②ID,パスワードによる認証

③指紋による認証

認証方法の分類に関する問題。まずは利用者認証の解説から入ります。

利用者認証の種類

利用者認証はその認証方法によって以下の三つに分類することができます。

  1. 知識認証(知識による認証)
  2. 所有物認証(所有物による認証)
  3. 生体認証(身体的特徴による認証)

ざっくり説明すれば、知識認証その人しか知らない知識を知っているかを判断材料に認証する方法です。パスワードによる認証が知識認証にあたります。

所有物認証その人しかもっていない物を持っているかどうかを判断材料に認証する方法です。ICカードによる認証がこれに当たります。

生体認証その人しか持っていない身体的特徴を判断材料にして認証する方法です。指紋認証がこれにあたります。

このくらいの知識があれば十分この問題は解けます。もうちょっと詳しいことが知りたい場合は以下の記事なども参考になるかもしれません。

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問題の解説

「①ICカードを用いた認証」は所有物による認証にあたります。ICカードという物を所有していないと認証できないからです。

「②ID,パスワードによる認証」は知識による認証にあたります。IDもパスワードも物として存在するわけではなく、私たちの頭の中に知識として持っているものだからです。

「③指紋による認証」は身体的特徴による認証にあたります。指紋は個人個人特有の身体的特徴であり、他の誰かとかぶることがありません。しかも一生不変なので、認証の材料としてはうってつけですね。

以上より、正しい組み合わせとなっているのはイです。イが正解となります