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バッテリーの寿命は充電回数ではなく充電量に依存するよという話

最近以下の本を読みました。

 

この本の中に以下のような記述がありました。

ま、充電量半分以下になると、見た目にもみるみる「あと〇〇%」表示が落ちていくんで、使っていて「ずいぶんヘタったな」という印象を受けるはず。

注意すべきは、そこにいたるのは「そこまでのトータル充電量」がものを言うのではなく「そこまでのトータル充電回数」がものを言うことだ。

この記述は間違いです。どちらかといえば、基本的には「トータルの充電量」がものをいいます

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リチウムイオンバッテリーは大体500回くらい充電を繰り返すと寿命が来ると言われていますが、この500回というのは「500サイクル」という意味です。充電量0から充電量100になるまでの充電を500回まで繰り返せるよ、という意味です。

充電量が100に到達した際に1サイクルと計算されるので、例えば「充電量が80まで減って20だけ充電する」という場合、これを5回繰り返せば1サイクル分の充電を行ったということになります。

最近の電動自転車は回生充電が搭載されているものも多く、「充電回数が500」でバッテリーが駄目になってしまうとすれば、ブレーキを500回踏んで回生充電を500回おこなうことでだめになってしまいます。こんな電チャリ使い物になりませんね。

そんなバッテリーをメーカーが採用するはずもなく、あるいは回生充電という技術が生まれるわけもなく、多少充電量を余している状態で充電を行っても問題ないようになっています。

ただし、あんまり充電量を消費しない状態で充電を繰り返す行為は、バッテリーにとって負荷がかかるので、ある程度充電量が減ってから充電を行うほうがバッテリーにとってやさしい行為であることは確かです。充電回数の方どちらかといえば少なくできたほうが良いでしょう。

回生充電についても、頻繁に充電を繰り返すのでバッテリー劣化を早めていそうですが、メーカ側も対策技術を用意しているようで、そんなに気にする必要はないのかなと思います。