読書

【読書メモ】谷原誠『超多忙な弁護士が教える 時間を増やす思考法』

使える時間が多ければそれだけ多くの自己投資を行うことができ、それにより進化した自分は仕事を早く終わらせてさらなる時間を生み出すことができる。その時間にさらに自己投資を行う事で複利成長が可能となる。

最近こんなことを考えている中、少しでも時間を多く生み出すためのヒントを得たいと考え、掲題の本である谷原誠さんの『超多忙な弁護士が教える 時間を増やす思考法』という本を読んだ。

まあ普通のビジネス書で難しいことは何も書いていないのだけど、いろいろなことを考えることができたので思考内容をメモとして残しておく。内容としては、本を読んで考えたこと、それを以下に自分自身に反映させるか、など。

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時間もお金も天引きで増やす

一章一節「時間富豪のススメ」では有名な投資家、本多静六氏のエピソードを交えながら「天引き」の大切さについて書かれている。

本多静六氏は「公園の父」とも呼ばれる偉大な林学者であるが、私としては投資家としてのイメージが強い人物で、「給料の1/4を天引きして貯蓄・投資する」という投資手法で大きな財産を築いた人物でもある。他にもいろいろな投資手法を開発しているので、気になる人は調べてみるといいと思う。とても参考になる。

ひとは貯金をしようと思ったとき、「最後に余っていたものを残そう」と考えがちだが、このような考え方を実行するとお金をある分だけ使ってしまい最後には殆ど残っていないということになりがち。そこで、給料が入った瞬間に目標の貯金額を抜いてしまい、その金額はないものとして残りの金額で生活をするというのが「天引き貯金法」である。

天引き貯蓄法の考え方を時間にも適用することで時間を作り出そう、というのがここにおける筆者の主張である。

ここからここまでの時間は何が何でも〇〇をする!」と決めて、他の予定をこの時間には絶対に入れないようにする。死にものぐるいで他の予定が割り込んでこないように調整する

これにより一日の自由な時間は減ってしまうが、ここで勉強なりなんなりを無理やり行っておくことで将来的に時間やお金が増えることを期待できるはず。逆に言えば将来の時間やお金を創出できるようなことに投資を行いたいところ。

仮に1時間天引きするとその他の時間は23時間となるが、天引きした1時間の効果で5年後に今23時間でできることを20時間でできるようになれば、天引き分を差し引いても一日の時間が増えたのと同義になる。こうやってどんどん自由な時間を増やしていこうというのが、この節の趣旨なのだと思う。

新しく創出した時間をつかって更に投資を行えば、自由な時間は複利的に創出できることとなる。複利の力は人生の早い段階から受けることにより、より大きな影響を授かることができる。思い立ったが吉日、思いついたことはどんどんやっていきたい。

1日24時間という前提で考えていると、どうしても、時間が足りなくなってしまうものです。
発想を逆転し、与えられた時間の一部を投資する習慣を早くから身につけることによって、長期的に預金に利息がつくのと同じように、大きな成果となって現れてくるのではないでしょうか。

具体的に何をしようか、個人的にはブログ執筆や勉強配信などに力を入れられないかと模索している。

現状でも22時以降の夜の時間は勉強をしているが、インプットに偏っているのが現状である。インプットした情報を整理しながら人に見せることが前提のアウトプットを行うことで、自分の中に勉強内容が定着しくなると思う。

このブログもアウトプットを目的に設立したのだが、最近ではサボりがちである。もっと更新頻度を高めていきたいところ。

勉強配信にも可能性があると考えている。配信サイトで勉強シーンを公開する。そうすることにより、枠をとっている間はそれなりに作業は進むはず。サボっている場面を誰かに見られたくない、という感情も働くはず。勉強している内容を見せるために、エクセルにノートを取りながらやる方法を模索中。ペンタブ買ったので手書き図も描ける。

謎の宣伝

ちなみに、最近自分の知り合いがYoutubeで勉強配信をはじめて、頑張っているようである。ぶっちゃけると私が勉強配信とか言い出したのも彼の影響を受けているからなのだけれど、見ていて結構良さそうな感じはする。

その人は毎日20:30~23:30くらいを勉強配信の時間に当てていて(まさに時間天引き法だね)、たまに覗くとちゃんとやっているようである。

なんとなく宣伝しておいてやるか。

Twitter:https://twitter.com/Gi集中力sawa_study?s=20
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCk2ejcb4s5hobZ2v51iTCeA/about

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後回しは精神衛生上よくない

人間、面倒くさいことを後回しにしてしまいがちだが、それは精神を蝕み行動力を鈍らせると説かれている。

後回しにすると、頭の中に「その作業をしていない、しなければならない」という思考がずっと残っていることになります。

(中略)

後回しにすることで、「やることがたくさんある」という思考が頭の中にずっと残り、実際は何も成果が出せていないにもかかわらず、ウィルパワー(※)が消耗し疲労感だけ感じるようになってしまうのです。

(※)ウィルパワーとは「やる気」とか「集中力」とか「行動力」の源、みたいなものの事。

これは自分自身の経験とも合っていて、なるほどなと思った。タスクが自分の中に溜まっていくと、ランダムなタイミングで「そういえばあれやってないよな」と頭をよぎる。そこから連鎖して「ほかにもあっちもやらなきゃな」「どういう順序でこなしていけばいいんだろう」というような感じになってメンタルが疲労する。

こうなってしまう事を防ぐためには、後回しにすることを減らし、できることはその場で処理してしまうことが有効となる。「めんどいし後でやるか」という誘惑に打ち勝ち、この感情が浮かんできたときには意識的に「これはアカン」と踏みとどまって、すぐに作業に移るようにするべき。

「意識する」という部分が重要になりそう。意識的に「今後回ししそうになっているから、頑張っていま処理するぞ!」と思考を巡らせることにより、自然と後回ししなくなっていくはず。本を読んだ瞬間だけ意識しても、それは習慣として根付かない。

休憩は疲れる前にとるほうが効率が良い

「疲れたから休む」ではなく、「そろそろ疲れそうだから休む」のほうがよい、ということが書かれている。疲れてから休むと集中力の回復に時間がかかるが、疲れる前に少し休むと集中力が長く続くとのこと。

この話も自分の経験談と照らし合わせて「本当の話っぽいな」と思う。がっつり疲れてから休むのではなく、「すこし疲れてきたような気がする」くらいのところで休むほうが回復効率がよい気がする。

睡眠についてもすごく眠くなるまで待ってから寝るのではなくて、「少し眠くなってきたような気がする」くらいのところで布団に入ることで、質の良い睡眠を得られるような気がする。

おそらく、体力の回復にも体力が必要なのだと思っている。例えば、体力のMAXを100とした時、20→50に回復するのと50→80に回復するのとでは、後者のほうが簡単なのではないか。同じ30を回復するのに要する時間は体力が多いときのほうが短いので、体力がある程度残っている時に休憩をしたほうが効率が良いということになる。この話はあくまで私の仮説だけど、結構あってそうな気がする。

この話は有給休暇の取り方を考える際にも参考になるかも。カレンダーを見ながら、「この辺は祝日が少なそうだから、疲れやすそうだし有休入れとくか」みたいな感じで有休をとるほうが「具合が悪いから有給取ります…」といきなり有休をとるよりも有意義な気がする。あらかじめ取っておくことで周りにも迷惑がかかりにくく、とりやすいかもしれない。

「そろそろ疲れそう」というタイミングを理解するためには、自分自身をよく知る必要があるだろう。日記をつけてみるのもよいかも。

また、自分自身の感情に素直になることも大事かな。「なんか疲れてる気がするけど、もうちょっとやるか」みたいなことはよくあるけど、そういうときにスッと休憩に入りたいものですな。

筆者の休憩の取り方について少し引用

自分の疲労度に注意を向けて、「あっ少し集中力が低下してきた」と自分で体感下地店でこまめに休むようにしています。「ここまでやったら休む」という仕事の区切りや、「第1章を読んだら休む」という勉強の区切りとは無関係に休んでいます。時間を図っているわけではありませんが、だいたい15分~20分仕事をしらた、2~3分休憩するということを繰り返しています。「なんだ。休んでばかりだな」と思われるかもしれませんね。そうなんです。休んでばかりなのです。でも、実は、そのほうが総合計時間では、集中力は長続きするのです。

感覚的には「少し休み入れ過ぎだな」ってくらい休むのがいいのかも。ただし、デブの言い訳チートデイみたいに必要以上に休まないようにも気をつける。ここら辺の感覚はやってみながらじゃないと得られないだろうな。

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その他の書かれていること

この本はタイトル通り、思考法、つまり考え方によって時間を増やす方法について考えるものである。長い時間をかけて磨き上げたテクニックによって仕事を短時間で処理する、といったものではなく、発想を転換してすぐにでも時間を増やすためのヒントが箇条書き形式で書かれている。この記事に書いた以外にも参考になることはあった。

ストーリー性はそこまでなくて、目次を見て気になるところだけを読むという事も可能。具体的な事例を挙げて説明しているので、実際に自分自身にどう当てはめていく、ということをイメージしやすい。

参考までに、目次を引用しておく。気になる項目があったら買ってみて。

第1章 お金と同じように時間を考える
Episode01 時間富豪のススメ
Episode02 優先順位の原則
Episode03 断る勇気
Episode04 村上春樹氏の時間管理
Episode05 なぜ計画は、いつも遅れるのか?

第2章 発想を切り替えるだけで時間は増える
Episode06 意志というガソリン
Episode07 ポジティブシンキングでムダな時間をなくす
Episode08 あきらめる勇気
Episode09 あと回しのワナ
Episode10 自分がコントロールできることに集中する

第3章 休憩と睡眠をたっぷりとるほど時間は増える
Episode11 休憩の極意
Episode12 木こりと斧から学ぶ仕事効率化
Episode13 ToDoリストのワナ
Episode14 時間は金貨
Episode15 睡眠時間はたっぷり確保する

第4章 テクニックを捨ててルールを見直すと時間は増える
Episode16 病気の鹿
Episode17 マルチタスクのワナ
Episode18 目標達成は「イス取りゲーム」
Episode19 環境を断つ勇気
Episode20 親からお金を分けられた3人の兄弟
Episode21 ウサギとカメの真実