6月の白物家電出荷額、9カ月ぶり増 3000億円超、エアコン好調(日経新聞)という記事を読みました。
日本電機工業会(JEMA)が21日発表したエアコンなど白物家電の6月の国内出荷額は前年同月比5.8%増の3073億円となり、9カ月ぶりに前年実績を上回った。単月で出荷額が3000億円を超えるのは2000年以降で初めて。政府の緊急事態宣言の解除を受けて家電量販店に客足が戻ったうえ、政府による1人10万円の給付金の支給も家電需要につながった。
ルームエアコンが特に好調とのことですが、
- 暑い時期になってきたこと
- 給付金が出た
- キャッシュレス還元の駆け込み需要
- 気軽に量販店にいけるようになった
あたりが要因でしょうか。暑くなってきたことに加え、テレワークで家にいることが増えたのも、エアコンの購入欲を押し上げたのだと思います。エアコンは通販で買うと工事とかの手配が面倒なので、量販店が再開したり、緊急事態宣言が解除されたことも好調の要因だと思います。
電子レンジや空気清浄機はコロナ需要がまだまだ引き続いていそうですね。最近はジメジメしていますから除湿器なんかも調子がよさそうです。部屋干ししながらテレワークするのは大変でしょうしね。
洗濯機が好調というのはコロナと関係あるのかな? コロナは関係なしで給付金ブーストとキャッシュレス駆け込み需要が大きいと思いますが、コロナと関連付けるなら部屋干しを避けるために乾燥機付きの製品に対する購入欲が湧いた、とかですかね。
「単月で出荷額が3000億円を超えるのは2000年以降で初めて」というのはすごいですね。すごいけど、こういうのは特需の臭いがプンプンするので反動が怖いですね。やはりキャッシュレスや給付金による、このタイミングだけで発生した需要が大きかったのだと思います。
これからは特需もなくなり、コロナで需要が増えた製品も行き渡り、景気も悪くなっていく中でどのように売り上げが推移していくのか注目したいです。
ネガティブな事ばかり述べましたが「アフターコロナ」で新たな需要が発生すれば、さらなる好転もあり得ます。メーカーたちがどんなアイデアを振り絞ってくるのか期待です。ダイキンの換気ができるエアコンなんかは面白そうなアイデアですね。洗えるスマホとかも面白いアイデアだと思います(これは白物家電ではありませんが)。
4月と比較
次の記事は4月の出荷額についてに書かれたものです。
4月白物家電出荷額4・6%減 コロナで「大型」不振(日経新聞)
新型コロナウイルスの影響による家電量販店の休業などでルームエアコンや洗濯機などの大型家電が落ち込んだ。一方、調理家電や空気関連製品などは堅調だった。
製品別では、出荷額が最も大きいルームエアコンが前年同月比14.3%減の469億円、電気洗濯機が同2.1%減の292億円と前年実績を下回った。新型コロナによる家電量販店の休業や営業時間の短縮、外出自粛などの動きが影響した。
6月に好調だったエアコンや洗濯機は、4月は不調でした。特にエアコンの不調が大きく足を引っ張っていました。
エアコンなどの大型家電は、設置や旧製品の処分などの手続きがあるため、家電量販店が閉まっていたのが大く影響したのでしょう。
給付金やキャッシュレス還元の駆け込み需要による影響もありますが、家電量販店の影響力はまだまだ強そうだなと感じました。ネット社会でもまだまだ量販店の生きる道はあると思いましたね。
直接量販店で売れなくても、量販店で見てネットで買う人も多いです。いわば広告みたいな効果もあるわけです。メーカーは広告として量販店を活用し、量販店はメーカーからお金をもらう。そういった提携の形もありそうですね。今回の記事とは関係ないですが、そんなことも思いました。私が知らないだけでもうやっているかもしれませんが。